2011年5月29日

金沢文庫吟行

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金沢文庫駅から称名寺へ。

金沢山称名寺(きんたくさんしょうみょうじ)は

鎌倉時代に幕府の執権を受け継いだ北条氏の支流

金沢(かなさわ)北条氏の菩提寺で、すぐそばに

実時により創設された金沢文庫があります。

金沢文庫とは学問好きだった実時が和漢の膨大な書物

を収拾した、日本初の武家の書庫。今でいう図書館みたいな

ところですね。今は立派な建物になっています。

金沢文庫から「文庫ヶ谷」という切り通しを抜けると、

もうそこは称名寺の境内。

黄菖蒲と橋の朱色が雨景に色を添えていました。

 

 

称名寺から海の公園まで。

少し強くなり始めた雨の中、貝殻を拾ったり、

波先と戯れたり。けぶる景色の中、八景島シーパラダイス

の遊具がぼうっと浮ぶように見えていました。

 

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踏みしめて梅雨のおもさの渚かな      由季

 

 

海の公園柴口からシーサイドラインに乗って金沢八景へ移動。

地魚が食べられる居酒屋で句会をして帰路につきました。

 

 

 

 

2011年5月27日

梅雨入り

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本日、関東地方の梅雨入りが発表されました。

例年より12日早いとか。しかも沖縄からは台風2号が接近中。

明日は金沢文庫周辺吟行なのですが、雨が心配だなあ。

 

早稲田大学オープンカレッジの講座を終えて帰宅。

今日は「富安風生」を取り上げました。

 

よろこべばしきりに落つる木の実かな  風生

走馬灯へだてなければ話しなし

みちのくの伊達の郡の春田かな

まさをなる空よりしだれざくらかな

九十五歳とは後生極楽春の風

 

句会も楽しいですが、俳句を読むことも同じく楽しいですね。

漠然としていた句の姿が、ポイントを見つけることによって、

詠まれていることが理解できたり、景色が鮮明に立ち上がってきたり。

それには季語を知ること、切れや調べを意識すること、などなど

大切なことがたくさんあります。

これからも多くの句を一緒に読んでいきましょう!!

 

 

 

 

 

あぢさゐにある海のいろ空のいろ        由季

 

(あじさいにある うみのいろ そらのいろ)

 

 

 

2011年5月26日

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まだ色づきそめたばかりの紫陽花。

紫陽花の色は青が好きです。

去年は東御苑に咲いていた神秘的な青をした

紫陽花に見とれていました。

北鎌倉の名月院は確か青色の紫陽花だけを

咲かせていたような記憶があります。

紫陽花の頃は、すごい人ですね。

 

気温差のせいか、あまり体調が思わしくないこの頃。

紫陽花の毬のように、瑞々しく元気になりたいものです。

 

 

 

 

水鏡してあぢさゐのけふの色       上田五千石

 

(みずかがみして あじさいの きょうのいろ)

...........................................................................................

紫陽花の花が色づき始めた。

どの花でも咲く前と咲いた後では気づき方が違うけれど、

紫陽花の咲き方はとりわけ、その差に驚く。鞠となる花が大きいからか、

突如としてそこに現れたような、そんな不思議な思いがするのだ。

紫陽花はまた咲き始めと終り頃では色が変わる。それが「七変化」とも

言われる由来で、だんだんと色づくその色彩は水彩画のグラデーションのよう。

「水鏡」とは水に鏡のように物が映ること。

水鏡という毀れやすいもにに、紫陽花の「けふの色」が映っている

というところがいい。そう言われることによって、明日はもう違う色を

見せているのかもしれないという、命の移ろいを意識させるからだ。

「けふの色」は今日しか見ることのできないもの。

忙しい日々の中で、そんな当たり前のことをつい忘れてしまいそうになる。

この句は、詠みとめられた美しさの中に、「いま、ここ」に心を留めることの

大切さを気付かせてくれるのだ。

 

 

 

 

2011年5月25日

 

はなびらの垂れて静かや花菖蒲     高浜虚子

 

(はなびらの たれてしずかや はなしょうぶ)

...................................................................................................

一幅の日本画のように切り取られた花菖蒲の美しさ。

風もなく、静止したはなびらが虚空に浮かぶ。

花菖蒲はあやめやかきつばたに比べてはなびらが

大きいので、「垂れて」の一語が花菖蒲の存在感を表わしている。

 

一見見分けにくいあやめ、かきつばた、花菖蒲だが、花弁の元の

ところを見ると判別がつけやすい。あやめは綾目模様で、杜若は白、

花菖蒲は黄色。あやめだけが乾燥したところに咲く。

花の区別ならこれでつくのだが、紛らわしいのは作品の上での判別。

昔は「菖蒲」と書いて「あやめ」と読んでいたので、「あやめ」とあっても

詠まれている花が実際にはあやめなのか花菖蒲なのか、紛らわしいのだ。

「なつかしきあやめの水の行方かな  虚子」は咲いている場所から思うと

きっと花菖蒲の姿だろう。

 

 

 

2011年5月22日

お知らせ♪

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「俳壇」6月号の小特集「夏の秀句・好句 99句」に

 

はつなつの水のやうなる一詩人     由季

 

を選んでいただきました。

若手二十代~四十代編で、選者は高柳克弘さん。

選と寸評が掲載されています。

 

この句は田中裕明さんの句について書く機会をいただき、

明けても暮れても『田中裕明全句集』と向き合っていたときに

ふっと心に浮んできたものでした。

お会いしたことがなかったので、田中さんを思い浮かべて作った

句ではないのですが、潜在的に抱いていたものが一句になった

のかもしれません。

 

 

 

2011年5月18日

 

けふよりの風の高さや今年竹       由季

 

 

 

 

 

 

2011年5月17日

365句のマーチ♪

 

水前寺清子の「365歩のマーチ」の替え歌で。

読まずに声を出して歌ってみましょう!!

 

 

「365句のマーチ」

             替え歌作詞 駒女・阿里・四省

 

わびさびは歩いてこない だから歩いていくんだね

一日一句 三日で三句 三句作って二句捨てる

人生は俳句の産地 汗かき恥かき作ろうよ

あなたのつけた足跡にゃ 鄙びた花が咲くでしょう

頭ひねり 季寄せめくり 五七 五七

休まないで作れ

それ 五七五七五七五七

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

作詞は〝んがん句会〟のメンバーです。

どうです?なかなかの傑作でしょ。

何よりもこんな歌詞を作ってしまうその俳句愛にLOVE。

「人生は俳句の産地」がいいですね~。

句作に行き詰まったときには、この歌をくちずさんで

頑張りましょ^^

 

 

 

2011年5月16日

んがん句会 at狐穴邸

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んがん句会を狐穴さんの自宅で。

蔵書のために作られたという噂のお部屋を一目見たい!!

とわくわくして訪ねました。

壁一面どこを向いても、本、本、本。

しかも作家別に綺麗に書棚に納まっていてちょっとした書店のようでした。

 

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二階の吹き抜けから。

この開放的な空間が素敵でした。

句会の後はお料理上手な狐穴さんのおもてなしで

おいしい食事にお酒に席題に、と楽しく夜は更けていったのでした。

食事のときに披露してくれた「365歩のマーチ」ならぬ「365句のマーチ」。

替え歌の歌詞が最高だったので、ぜひ近日中にご紹介したいと思います^^

 

 

 

2011年5月13日

東洲斎写楽

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上野の国立博物館で開かれている「写楽」展を見に行きました。

〝役者は揃った〟というカッコいいコピーが付けられていますが、

写楽が描いた浮世絵のほぼ全てが一堂に会していて、その仕事の

全貌を見ることが出来ます。

写楽といえば大首絵。やっぱり写楽は異様な目立ち方をしていますね。

というのも同時に他の絵師が描いた大首絵を展示しているので、

同じ役者を描いているのにこんなに違く見えるものなのか、というのが

よく分かるのです。

ブロマイドとしてかっこよさを愛でるだけなら、豊国が描く役者絵が

構図も表情も決まっていて一番いいかもしれません。それに比べて

写楽はどことなく不恰好なバランスで、それゆえ一見下手なように感じる

のですが、真に迫るという点では他の絵師を明らかに圧倒していました。

「三代大谷鬼次の奴江戸兵衛」と「市川男女蔵の奴一平」の対決シーン。

この2点は特にお薦めです。この緊迫感は一見の価値ありですよ。

 

 

2011年5月12日

 

筍の光放つてむかれけり    渡辺水巴

 

(たけのこの ひかりはなって むかれけり)

......................................................................................

今は筍が美味しい季節。

掘り立ての筍をすぐにお刺身にして食べるのが

旬ならではの贅沢だが、なかなかこの贅沢にはありつけない。。

 なにせとってから二時間ぐらいが勝負の楽しみなのだ。

十二単を着ているかのように、厚い皮に覆われた筍の皮を

一枚、一枚剥がしていく。

筍の白々とした肌が見えてくるまではなかなか時間がかかるものだが、

「光放つて」には、筍の明るさを表わすとともに、ようやく見えてきたその姿に

はっとするようなよろこびを感じさせる。

 

 

 

2011年5月10日

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伊勢神宮参道前の乾物屋にいた猫。

 

 

 

今日はすぎなみ詩歌館での句会の日でした。

句会場はもともと角川源義さんのご自宅だったところで

さすが俳人の住んでいた家だけあって、庭の植栽が

四季折々の草花で彩られていて句材に事欠きません。

時間があるときは庭を一巡りしてから帰ります。

「ロダンの首泰山木は花得たり 源義」

と詠まれた泰山木が大きな白い花をつけるのを見るのが、

今の季節の楽しみです。

午前中はお天気もよかったので、窓を外して庭と一続きに

された開放的なお部屋で、通り抜ける若葉風に吹かれながら

初夏の句座を囲んできました。

この場所でしか味わえない贅沢な時間です。

 

 

 

 

 

まほろばの風はるかより更衣     由季

 

(まほろばの かぜはるかより ころもがえ)

 

 

 

 

 

2011年5月 9日

牡丹園

庭.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつけばもう夏です。

GWはみなさまいかがお過ごしでしたか。

私は京都、伊勢、松阪、大垣などを巡って過ごしていました。

 

写真は大垣の旧家・矢橋家のお庭。

楓の緑が織り成すあまりの美しさにしばし時を忘れました。

もとは徳川家康が織田信長の岐阜城御殿を移築して、

将軍専用の休憩所を設けたところなのだそうです。

場所は旧中山道の赤坂宿の街道沿い。

木々の茂りがよい日除けとなって、心地よい風が邸内を渡っていきます。

緑に照らされながら道なりに歩いていくと牡丹園があり、

白洲正子がその著書にいくたびも書いたという広大な牡丹園は、

それはそれは見事なものでした。

 

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