2014年3月31日

花の宴

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桜があちらこちらで目にとまるようになってきました。

よい季節です。

昨日は椿山荘で高柳克弘さんと神野紗希さんの結婚披露宴に

出かけてきました。行きは雨風が吹き荒れて春の嵐でしたが、

会の途中から窓に青空が見え始め、よい日和となりました。

大学時代から知っていて、二人の幸せを遠巻きながら見守っていたので、

晴れて新郎新婦として二人が並んでいる姿を見て、感慨ひとしおでした。

そして「愛する」ということの彼女らしいひたむきな強さを随所に見て、

あらためて人を愛するということの意味を教えてもらったような気がします。

呼んでくれてありがとう。そして本当におめでとうございました。

これからも末永くお幸せにね。

 

今日はこれから海4月号の発送に行ってきます。

どうぞお楽しみにお待ちください。

 

 

2014年3月27日

初桜

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昨日、句会へ行く道にある公園で咲き初めた桜に会いました。

そーっと、という感じでどことなく恥じらっているような花でした。今年は花とどんな交感ができるかしら。

 

人はみななにかにはげみ初桜  深見けん二

 

何か。そう、人はみな何かに励んで生きているのですね。たとえそれがささやかなことだとしても。

ここ最近の私といえば、もっぱら療養に励んでおりました。もちろん、すっかり休んでしまうことは無理なので、

日々のお仕事をこなしながらの療養でしたが、どうしてーというくらい体が思うようにならなくて、肉体的にも

精神的にも大変。半年の間に4回もヘルペス(しかもかなり重い)を繰り返すなんて、ちょっと尋常じゃありませんよ。

体に負担がかかることはなるべく避けて、大げさでなく、気持ちだけでも前向きに生きよう!と日々を過ごしておりま

したが、その甲斐あってか、ようやく最近になって不調の暗闇から抜けられそうな光が差してきてくれました♪ 

うるうる。まだまだ過信は禁物ですけれど、季節と相まって涙が出るほどうれしい今です。

最悪な状態の中、迷惑をおかけしつつ書かせていただいたり、参加させていただいたものが出ました。

 

一つは遠藤若狭男先生の最新句集『旅鞄』の一句鑑賞。KADOKAWAの月刊「俳句」に掲載されています。

何か機会があったら書きたいなと思っていた先生の印象を含めて鑑賞しました。

先生はいくつになってもロマンチストの文学青年。でも、生きていれば人生いろいろなことが起こる。

病に向き合うときでも、その底流は決して失わないところが私は好きです。

 

もう一つは「結社の未来」をテーマにした若手俳人の座談会記事。文学の森の月刊「俳句界」に掲載されています。

「古志」主宰の大谷弘至さん、「河」副主宰の鎌田俊さん、「鷹」編集長の高柳克弘さん、そして「海編集長」のわたくし。

全員30代の若手ですが、担っているものは若手という甘えは許されないところにいる方たち。(私は心もとないけれど。。。)

昔からそれぞれよく知っているので、それぞれに成長してしまって、当時のあの何も背負うものがなかった自由な時代は

もう戻ってこないんだなあ、などと懐かしんでしまいましたが、こういう場で個々の立場で話しをすることは初めてでしたので、

とてもよい機会を与えてもらったように思います。

心残りはアレルギーでむくんでいる真っ最中だったので写真がいけてないことかな(^^)

 

それから、「第四回田中裕明賞」特集号がふらんす堂さんから届きました。

津川絵理子さんの『はじまりの樹』が受賞した回です。選考経過や授賞記念句会、授賞式の模様などが掲載されています。

私は授賞式にお祝いに行かせていただいたので、そのお祝いコメントと写真が掲載されています。

 

ふう、ちょっと長くなりました。合わせてどこかでお読みいただけると嬉しいです。

 

 

 

2014年3月19日

早稲田大学オープンカレッジ新年度募集

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散歩の途中で見つけた白蒲公英。

お庭の方が出てきてくれて、少しお話をしました。去年は咲かなかったのだそうです。

今年はきれいに咲いてくれたことも、私が目に留めたことも、うれしそうでした。

 

 

早稲田大学オープンカレッジの新学期講座のお知らせ♪

 

新学期も引き続き、下記の講座を開きます。申し込み受付中です。

 

【通 年 講 座】

「俳句 鑑賞と実作」  早稲田校  火曜日(変則的) 午後13:00~14:00 全20回

 

「現代俳句」       八丁堀校  金曜日(変則的) 午後13:00~14:00 全20回

 

【春 講 座】

「俳句入門―想いを言葉に」 早稲田校 火曜日 午後19:00~20:30 全6回

 

詳しくはこちら⇒ 「早稲田大学エクステンションセンターHP」をご覧下さい。 

お申し込み、お待ちしています♪

 

 

  

2014年3月18日

俳句ワークショップ

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犬ふぐりが咲きました。この愛らしさが好きです。

今日は春一番。解き放たれた春が賑やかですね。

 

昨日は国語科の先生たちを対象にした俳句のワークショップのために

新宿区にある海城学園へ行ってきました。

「春風」の席題で実際に句を詠んでもらい、それらの句をもとにして

季語の使い方や俳句表現について一緒に学びました。

短い時間でしたけれど、俳句表現の面白さ、難しさ、奥深さなど

先生たちにとっての「新しい何か」を少しでも提供することができていたら

いいなあと思います。生徒たちと俳句を楽しむ時間を持ったことのある先生も

いらしたので、この時間を次につながるものとして生徒たちに活かしてもらえたら

嬉しいです。

 

夜は港区三田にある在日イタリア商工会議所へ中村浩子さんのお話を聞きに。

最近『イタリア郷土料理美味紀行』という素敵な本を小学館から出された方で、

俳句のお友達であり、また私のイタリア旅のよきアドバイザーでもあります。

「イタリア食文化の魅力」というテーマで浩子さんと、もう一方、日本でのイタリア料理

普及に尽力をされている株式会社文流取締役会長の西村暢夫さんのお二人が講師

としてお話されました。

浩子さんはトリノで取材したカメラマンの活動を中心に、イタリアの受刑者を支援する

食の取り組みについて話されました。日本ではなかなか難しい感覚ですが、イタリアでは

受刑者は社会的弱者とみなされているそうです。その弱者と社会をつなげるために

食を介してさまざまな支援プロジェクトをする。最新のイベントは星つきシェフと受刑者たち

が作った料理を刑務所内で一般客が食べるというもので、なんと前売りチケットが

100ユーロ(約14,000円)!!。うーん、行く人いるのかしら。利益は次のプロジェクトに

回すのだそうですが、ちょっとお高いかな。

もちろん、非営利の社会共同組合の取り組みもあって、こちらは日本の受刑者たちが

作った石鹸などが安く売られているのに似ています。あきらかに違ってさすがイタリア

だと思ったのはそのパッケージのデザイン性の高さ。とてもお洒落で刑務所で作られて

いるお菓子やワインだとは思えないほどでした。日本は目立たないように、地味に

なるべく色気をださないように、というのが恐らく受刑者の制作したものとして社会の人に

受け入れられるだろうという方向性ですが、イタリアではむしろその逆。というかそういう

考え自体が恐らくないからなのだろうなあ、と思いました。「バンダ・ビスコッティ」という

受刑者たちが焼いているビスコッティが紹介されていましたが、とってもお洒落で美味しそう

で、思わず買いたい、と思ってしまいましたよ。(どこで買えるのか聞きそびれましたけれど)

日本で同じシステム、プロジェクトが機能するかどうかは別として、イタリアとイタリア料理の

持つ明るさ(向日性)がこうした取り組みを可能にしているのかな、という印象も受けました。

浩子さんが定義づけた「ソーシャル・フード」という弱者と社会をつなげる取り組みが

刑務所に限らず、あらゆるところで機能していくことを期待して、食を楽しみたいですね。

 

 

 

 

 

2014年3月 1日

祝宴

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三月ですね。立雛を飾りました。先日いただいたもので、

瀬戸・薬師窯の陶雛です。品のよい愛らしさです。

光堂の銘は俳句や芸術に造詣の深かったこの窯の初代の雅号とのこと。

俳句との関わりを思ってこの雛を選んでくれたのかもしれませんね。

ありがたいことです。

 

高野ムツオ先生の読売文学賞受賞のお祝いの会、とても温かなよい会でした。

錚々たる顔ぶれでしたが、そこにいる全員が高野さんの句集が受賞して

本当によかった、うれしい、という思いに溢れているのが末席にいる私にも

充分すぎるほど伝わってきて、胸がいっぱいになりました。

初めてお目にかかった先生は、実はとてもチャーミングで、私の母と同世代なのですが、

親世代という感じではなく、一人の男性としてとても魅力的な方だなあと

たちまちファンになってしまいました。温かい声をかけていただけたので、もうそれだけで

充分です。元気をもらいました。

そう、ここ最近体調を崩してばかりいたので、祝宴で会った俳句のお姉さま方から

たくさん心配をしてもらい、無理をしないアドバイスをもらい、それもまた気持ちに

エンジンがかかるきっかけにもなりました。三月中に身体を立て直して、

四月から万全な状態で動けるように準備したいと思います。

 

 

 


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