2013年11月20日

ローマ三日目 

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ローマ三日目。予定では朝、ローマからウンブリアへ移動するはずだったが、急遽滞在を一日

延ばすことにした。きっかけは、昨夜のオペラ座の帰りに偶然、ローマで行われる文楽公演の

ポスターを見つけたことにある。演目は「曽根崎心中」。ちょうど翌日、翌々日の二日間、滞在して

いた家からほんの数歩のところにあるアルジェンティーナ劇場で行われるものだった。文楽はまだ

見たことがないという話をしたからかもしれないが、その日の夜に部屋に入ってきたpapàが

「せっかくだから明日の夜、文楽を見て、次の日にウンブリアに来たらいい」と言うのだ。自分は

一足先にウンブリアへ帰ると言う。突然の提案にすぐに答えを出すことが出来なくて、少し考える。

文楽を見ることを迷ったわけではない。文楽は見たいし、しかも歴史ある劇場に入れるというのも

魅力だったけれど、私の頭の中は、その翌日に一人でウンブリアへ向かわなければいけないという

予期せぬ不安にとらわれていて、即座に首を縦に振ることが出来なかった。一人での街歩きなんて、

どうということはない。大きなスーツケースを持ちながら、一人で長距離の電車移動をすることこそ、

私の一番避けたかったことだったというのに。。。papàと一緒に移動出来る!とすっかり安心しきって

いた私がこの提案をありがたく受け入れるためには、一人で行けるために必要な情報を仕入れる

アンテナを立て直さなければいけなかった。

朝、ローマに残ることを告げて、papàを見送るために一緒にテルミニ駅へと向かう。

翌日のために、列車の出るホームや切符の刻印場所など不安なことはすべて確認して、

何とかなりそうな気になる。うん、なんとか頑張ってみよう。

少し不安から解消されて、テルミニ駅からひとり、家へと帰るためのバスに乗り込んだ。

 

劇場のチケットオフィスが開くまでに、まだ間がある。せっかく出来たローマでの時間。少し街を歩く。

写真は左からサンタンジェロ城、屋上からの眺め、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世記念堂。

劇場の角を曲がり、大通りを5分くらい歩くとサンタンジェロ城が見えてくる。ローマ皇帝ハドリアヌスが

自身の霊廟として創らせたもの。プッチーニのオペラ「トスカ」でカヴァラドッシが囚われていた牢屋だ。

記念堂はイタリア統一の象徴。ヴェネチア広場の正面に聳えるかのような巨大な白亜の建造物。

中央には祖国に尽くした戦士の祭壇が置かれていて、その傍らを二人の衛兵が雨の日も雪の日も、

その祭壇を守って立ち尽くしているという。

 

 

 

 

2013年11月13日

Teatro dell'opera a Roma

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夜はローマのオペラ座へ。家に戻って服を着替え、タクシーに乗って劇場へ向かう。

タクシーを降りると、劇場の前にたくさんの人。しかも若者が目立つ。

この日の演目はバレエの「コッペリア」。この舞台に立つことを夢みるバレエダンサーたちが

たくさん見に来ているのだ。みんなとても美しくて、ため息が出る。

劇場内も目を瞠るほどの美しさ。ボックス席の明かりと天井に描かれた絵が夢の中に

紛れ込んだような気分にさせてくれる。私は舞台正面のボックス席で鑑賞。

途中、昼の疲れのせいか少し眠くなりもしたが、ソリストの踊りの巧さに感心したり、

コミカルな動きに笑ったり、いい夜のひとときを過ごすことができた。

バレエの後はタクシーで戻って、家の近くで軽めの夕食。スカンピ(手長海老)のリゾットを食べる。

それからナヴォーナ広場へ夜の散歩に。ライトアップされた噴水が賑わいの中で幻想的な光を放っていた。

 

 

 

  

2013年11月 8日

ローマ二日目 

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ローマ、二日目。昼過ぎにふたたび家を出ると朝の肌寒さが嘘のように暑い。

日が高くなって、日差しが強くなったからだろう。上着を脱いで、サングラスを掛ける。

13時、車で迎えに来てくれていたクリスと合流して、出発。仕事へ行くまでの時間を

一緒に過ごしてくれるらしい。ジャニコロの丘の松や遺跡を車窓に眺めながら、

車は一路、食のショッピングセンター「EATLY」へ。

一階から四階まですべて食材や料理本、調理器具などの食べることに関するものだけが

集まっていて、その規模の大きさと種類の多さにさすが食のイタリアだな、と感心すること

しきり。パスタ、プロシュート、パンチェッタ、魚、野菜、茸、オリーブオイル、トリュフ、

チョコレート、ジェラートなどなど、とっておきを集めた専門店が一度に巡れるという感じだ。

それぞれにイートインスペースがあって、新鮮な食材をその場で食べることが出来る。

papàはクリスが薦める新しいパスタの本を、私はアスパラガスと茸のリゾットの素と

チョコレートを買った。オリーブオイルは帰りのスーツケースが重くなるのであきらめた。

仕事に向かうというクリスとわかれて、私とpapàはお昼を食べるところを決めるために、

もう一度各ブースを巡る。どれもおいしそうで迷ってしまうが、最終的に選んだのがトリュフ。

イタリアではtartufo(タルトゥフォ)と言う。季節的には茸もいいけれど、せっかくなら。。。

とやはり普段は食べられないものに目がいってしまった。

そして、白トリュフのパスタ。まさにトリュフの魅力のみで味わうというシンプルさで、

この一皿で、4千円ちょっと(だったと思う)という贅沢なお昼。私は初めて食べたので、

美味しいけれどまだ良さが分からない白トリュフデビューという感じ。

食べなれた?papàはまあまあだね、と言う。いいものはもっと香りが良いらしい。

お店の元気なお姉さんが「tutto bene?」(美味しかった?)と自慢げに聞きにくる。

それには二人とも笑顔で「bene! grazie」(美味しかったよ、ありがとう)と答えた。 

 

 

 

 

 

2013年11月 6日

buonasera e buongiorno

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二、三時間眠っただろうか。目が覚めて部屋を出ると、ちょうど夕食の時間に。

あまり食欲はなかったけれど、中庭で一緒に食事をいただく。頭も体もまだ時

の流れについていけない。眠たさの中で食べた食後のジェラートが体に染みる

ようだった。

二日目、朝。空気がひやりとしていて、少し肌寒い。朝食を食べに行こう、と

言われてpapàと出かける。まだこの街の右も左もよく分からない私は

子供みたいに後を付いていく。通りへ出て少し歩くとcampo di fiori。

近くにあるカフェに入る。朝食はエスプレッソとコルネット(甘いクロワッサン)。

それからシリアル入りのヨーグルトを食べる。途中、papàの友達が合流。

彼女はオーストラリア人。ことの流れがよくわからないまま、出会いを楽しむ。

カフェを出て、三人で朝の街を歩く。彼女は食や建物の装飾に詳しい。

歩いていると、見覚えのある景色が目の前に開けた。すぐに壁にある表示をさがす。

間違いない。Via Giuliaだ。イタリアはすべての道に名前がついている。それがどんなに

小さな道でも。その名を知りたければ壁の表示を見ればいい。

「ローマの街には歩くだけで映画を見るように愉しかったり、感心したりする道が数えきれ

ないほどある。たとえばテヴェレ河に平行したヴィア・ジュリア。(中略)平坦でひたすら

まっすぐな道路にすぎない。それでいて、どこまでも歩いて行きたくなるような怪しい魅力

がある。歩いてみると、それほど長くない道で、三百メートルほど先で湾曲するテヴェレ河

に突き当たって、消滅していた」(「ふるえる手」須賀敦子著)

須賀敦子の書いたこの道をいつか歩いてみたいと思っていた。とくべつ探すでもなく出会え

たこの幸運が嬉しい。見覚えがあったのは、アーチから垂れ下がる蔦の姿が印象的だから

だろう。この風景は写真でいくたびも見てきた。須賀敦子が書いたように、アーチの先を少し

ゆくと道は途切れて、テヴェレ河に沿う道へ突き当たる。街路樹のプラタナス越しに、

サンタンジェロ城やサンピエトロ大聖堂のクーポラが見える。プラタナスはたくさんの実を

つけていた。一度、家に戻って、彼女とはまたお昼に会うことに。夜はオペラ座でバレエ

を観ることになっている。

 

 

 

 

2013年11月 3日

ローマ 旅の一日目

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旅はここから。

午後3時、ローマ・フィウミチーノ空港に到着。日差しが強いけれど、乾いた風が心地いい。

迎えに来てくれていたイタリア人の友人(papà italiano)と一緒に彼の友達の家へまずは向かう。

ローマの中心地、とても贅沢なところにあるこの家に、ローマに滞在中お世話になることに。

そのお友達はフランス人だが流暢なイタリア語を話す。去年イタリアを旅した時、少しだけ

立ち寄ってお茶をいただいたお家。素晴らしく素敵で、私に強烈な印象を残した場所に

また帰ってくることができて嬉しい。その時は彼女にしか会わなかったけれど、今回の滞在で、

イタリア人のご主人がいることがわかった。中庭から見える教会のクーポラや煉瓦を這う蔦、

聞こえてくるくらしの声。旅人の私にローマの日常にすとんと入り込んだ気分を味あわせて

くれる。日本との時差は7時間。夕食まで少し、部屋で眠りについた。

 

  

2013年11月 2日

ふたたびのイタリアへ

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誕生日から長らくご無沙汰してしまいました。

10月の初めに十日間ほどイタリアを訪ねてきました。

今回はAssisiに行こう、ということだけは決めていたのですが、

出発の直前まで中身は未定というようなのんびりしたもので、

とにもかくにも一つ歳を重ねたその始まりに、イタリアの地を

再び踏みたかったのです。

写真は聖地Assisiの聖フランチェスコ教会。聖フランチェスコの死後に

建てられた教会で、中にジョットが描いた彼の布教の様を描いた壁画が

あります。この絵を静かに見たい、というのが私の長年の夢でした。

その出会いには感動しましたが、静かに。。。という願いは叶わず、後から後から

押し寄せてくる人の流れに押し出されるように慌ただしく見ることになりました。

数日前にローマ法王フランチェスコが訪れたということもあり、特別に賑わって

いたようです。次は人の少ない季節に(冬かしら)静かに訪れたいな、と。

かわいらしいホテルもたくさんあるので、泊まってゆっくりまわるのもおすすめですよ。

今日から少しだけ、イタリア滞在の様子を載せていきますね。

 

 

 


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