2013年6月29日
2013年6月12日
コミュニケーション授業
海城中学校のコミュニケーション授業にお声かけいただき、行ってきました。
俳人として、中学生のインタビューに答えるというもので、今回で二回目になります。
私のほかにも、いろいろな職業をしている大人を対象としていて、
学校OBはじめ、マジシャン、カメラマン、学校カウンセラーなど、
大人の私でも興味深い職業の方とご一緒しました。
中学二年生のかわいい男子に囲まれて、初々しいひとときを
楽しんだわたくしでしたが、最後の質問で
「俳句をしていて幸せですか?」
と聞かれました。
俳句をしていて「よかったこと」「楽しいこと」「充実していること」「辛いこと」など
は今まで聞かれることはあったように思いますが、この「幸せですか?」という
言葉がストレートでとても胸に響きました。
私は迷わず「幸せですよ」と答えました。そして
「俳句をしていると、今を生きているということを強く思います。
意識しないと日常はなんとなく流れていく。繰り返しのように思える日々も
本当は同じ日なんて一日としてないように、同じ季節もない。その日々を季節とともに
俳句に詠みとめていくことは、今を生きているという感じが強くする。だから幸せ」と。
くだらない話もたくさんしましたが、彼らが私と話しをしたことで、少しでも「今」の時間を
愛おしく感じてもらえたらいいな、そして本を読む目をあげて、時折、青葉の美しさや
風の音に心を通わせるような人になってもらえたらいいな、と思っています。
2013年6月 5日