冬満月
昨日の暮れ方の月。あたりに明るさが残る中でひときわ輝いて
空に浮んでいました。まだ低いところにかかっているので、
手のとどきそうなほど近く、大きな月。
満月かな、と思って調べてみたら今日が満月。
冬の月は冬三日月、冬満月、月冴ゆる、などの言い方があります。
冴ゆるというように、寒さに研ぎ澄まされたような輝きが本意ですが、
冬満月にはなぜか優しさを感じます。寒空の中の全き円というとこ
ろに、ほのとした安らぎを覚えるからかもしれません。
逆に三日月は冴え冴えとして冬月の極致という感じ。
切っ先が空に刺さるようで、見ているだけで一層寒さがつのります。
同じ満月でも寒さが厳しくなった頃の「寒満月」は違って、こちらには
私も冴え冴えとした冷たさを感じます。
「寒」という響きがそう思わせるのかもしれませんが、「寒満月」は
鏡面のようで、月自体の輝きもどこか違うような。喩えていてば
同じ円でも「寒満月」には触れたら怪我をしそうな光の鋭さがあるのです。
今日の夜空のお天気はどうなのでしょう。冬満月、きれいに見られるといいな。