2010年11月22日

夢の旅

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旅には夢見る旅と余儀ない旅がある

                     沢木耕太郎

 

昨日行ってきたホテルオークラでの沢木耕太郎氏講演会で

印象的だった言葉です。

沢木氏は、世界中で僕には行ってみたいと思うところが

もうほとんどないような気がすると言っていました。

余儀ない旅はあっても、夢見る旅はおそらくたいていをし尽くして

しまったという意味だと思います。

余儀ない旅とは、簡単に言えば仕事の旅。

夢見る旅とは、他者の都合に合わせず、自分の思うままにする旅。

夏だったか、オックスフォードに在籍している友人の息子さんに会いに

行って大学寮のゲストルームに滞在し、談話室で学生達に混ざって

よく聞き取れない英語に耳を傾けながら語り合っているときに、

「こういう旅はもうこれが最後かもしれないなぁ」とふと思った、とも言っていました。

 

夢は思い描いているうちが夢で、

それがかなって継続的になってしまうと夢でなくなってしまう。

余儀ない旅もおそらくもともとは夢の旅だったはず。

でも余儀ない旅があるからこそ、また新たな夢の旅に発てるような・・・。

冒頭の言葉には私なりに考えさせられるものがありました。

「旅」を仕事や趣味や生活に置き換えてみてもいいかもしれません。

それぞれに思うところがあるのではないでしょうか。

 

 

 

 


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