第二句集
小春日のおだやかな空に、ふんわりと綿虫が飛んでいます。
あたたかな冬のはじまり。
生きるの大好き冬のはじめが春に似て 池田澄子
この頃にいつも思い出す、澄子さんの大好きな句。
賜る、という感じがする小春日のあたたかな明るさは、かろやかに、またしみじみと、
人生というものを考えさせてくれるのです。
人生いろいろあるけど、まあ、がんばって生きましょう、って言われているような気がします。
だって、こんなご褒美のようなあたたかさに出合えるのだから、って。
ご報告が遅れましたが、9月に第二句集『馥郁』(ふくいく)をふらんす堂より上梓しました。
第一句集『祈りの天』から約10年。30代の作品です。
栞は敬愛する大木あまりさんに書いていただきました。
お読みいただけると嬉しいです。