月のあとに
盛岡での講演を終え、
池袋コミュニティカレッジでのイベント講座を終え、
気がつくともう九月も半ば過ぎ。
待宵、十五夜、十六夜と美しい月でしたね。
ここ何年か続いていた十五夜の満月も
次に十五夜とちょうど重なるのは八年後になるとか。
新暦だとそういうことも出てきますね。
少しずつ遅くなる月の出に、いよいよ秋も深まってゆきます。
講演は「今、俳句を詠むということ」という演題で一時間ちょっと
お話させていただきました。話したことがらすべて、
「詩歌の力」というものをあらためて感じて、意識してもらいたい
という思いにつながるもので、この詩歌の流れの最もあたらしい
ところに立って、それぞれが今俳句を詠んでいるということが
いかにすばらしいことか、ということを私を含め、会場の人たちと
共有したかったのです。どれだけ伝えることができたか、自分としては
とても心許なく、そして拙いものでしたが、少しでも何か心に残すことが
できたら幸せだなと思います。
「樹氷」のみなさまはとても温かくて、助けられました。
講演後にいろいろと感想をくださって、その言葉のひとつひとつにまた
あらためて気づかされることもあり、よい経験と時間をいただけたなあと
感謝しています。少しでも成長できるように頑張らなくては、ですね。
それにしても、俳縁って本当によいものです。