2012年2月22日

 

凍てゆるむどの道もいま帰る人   大野林火

 

 

ようやく寒さが和らいできた。

果てしなく続くかに思えた今年の寒さも、

少しずつ、少しずつ、本格的な春に向けて動いているようだ。

 

駅の改札を抜けて、それぞれ家路につく人たち。

やわらかくなった風に、こころなしか背筋も伸びる。

 

待つ人がいても、いなくても。

 

やがて一つ、また一つと増えゆく家々の灯り。

 

何ともいえぬ安らぎがある。

 

 


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