高尾山火渡り
地震後まもない日にちのため見合わせも考えましたが、
予定を変えず、高尾山で行われる火渡り祭へ行きました。
高尾山薬王院の山伏によって行われる修行の一つで、
護摩焚きの火により災厄を払うというものです。
もうもうと燃え盛り空へとあがる煙に乗せて、ご本尊である
飯綱大権現(いづなだいごんげん)に衆生救済を願います。
国土安穏、万民豊楽、災厄消除など数多の祈願の中で、
この場にいる皆の思いがもっとも強く一つになっていたのは
言うまでもなく「被災地復興」の願いでした。
この上を修行を積んだ山伏たちが祈祷しながら渡ってゆきます。
まだ赤々と火の粉が残る中です。
修験者のあとに、一般の人も渡らせてもらうことが出来ます。
私も裸足になって渡ってきました。
数え切れないほどの人が渡ったあとでもあり、均されて熱さは
それほど感じませんでしたが、地の熱さよりもむしろその場に
ある異様なまでもの昂った祈祷の熱を身に感じずにはいられませんでした。
一心不乱に祈る。修験道と参加したすべての人の祈りが
被災地へ届くことを願っています。