一日、冷たい雨。
「海」3月号、無事発送終りました。みなさま、お疲れ様です。
3月号は通巻333号!!ぞろ目です^^ なんだか目出度い。
昨日は世田谷美術館で開かれている
「佐藤忠良展―ある造形家の足跡―」を見てきました。
忠良の彫刻や素描、絵本原画まで幅広く展示されています。
佐藤忠良という彫刻家があの「おおきなかぶ」の絵本の絵を
描いた人だとは、実は最近まで知りませんでした。
大きなかぶを「うんとこしょ、どっこいしょ」と引っ張るおじいさんやおばあさん、
犬や猫。その異国風の人物が強く心に残っていて、その絵の存在感は
圧倒的だったのです。なので、その原画が見られたことは幸せでした。
彫刻では、忠良の造る像の顔の表情が素晴らしくて、
傍らに立つだけで不思議な暖かさが伝わってきました。
ブロンズ像にこんな思いを感じたのは初めて。
いくたびブロンズ像に抱きつきたい思いにかられたことか。
それほどその存在を抱きしめたくなるような彫刻なのです。
子供は愛らしく、裸像は官能的というよりは柔和。そして無防備な
美しさを絶妙に捉えているところがいいですね。
佐藤忠良、本当にいいです。
3月6日までですので興味のある方は是非足を運んでみてください。
個人的には雪国の子供の姿を捉えた像と「帽子・夏」に代表される
お弟子さんをモデルに作られたものが好きでした。