2011年1月10日

小田原吟行

紅梅.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日だまりや梅のかをりに人動き        由季

 

 

 

昨日は冬晴れの吟行日和の中、小田原を歩いてきました。

誘ってくださったのは、上野一孝さん。

一孝さんの評論集『風の声を聴け』に私の句を引用してくださったのが

ご縁で、それから親しくさせていただいているのですが、

一見クールに見えて、実はとっても熱くて面白いところが好きです。

以前若手の句会にゲストで来ていただいたことがあったのですが、

年齢の差を感じさせないほど我々と打ち解けてくださって、しかも

上からではなく、同じ目線で熱く俳句について語ってくださったのが

とても印象的だったのを覚えています。

 

散策は小田原文学館→海→小田原城というコース。

小田原文学館には藤田湘子先生の句碑と展示コーナーがあるということで、

小川軽舟さんが案内してくださいました。(これってすごい贅沢な感じですね)

ほどよい大きさの、良い佇まいの句碑には「愛されずして沖遠く泳ぐなり」の

句が刻まれています。

 

文学館でも小田原城でも、早くも梅が咲いているのには驚きました。

しかもほつほつというのではなく、満開に近いほどひらいている木も。

白梅、紅梅、それから蝋梅も咲いていて、一足先に春を感じたような気分。

実際に昨日は春のようなあたたかさで、小田原は本当に暖かいんだなあと

思っていましたが、今日のニュースを見ていたら、例年よりも16日くらい早い

開花なのだそう。その早い開花を目の当りにして、梅との出会いがもっとも

心に残りました。

 

吟行風景.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小田原の海、御幸の浜。

海風はさすがに冷たい。そんな風にもめげず、

果敢に突堤の先まで攻めていくみなさん。さすが、俳人。

 

色々な句に出会えて、句会ではいい刺激をいただいて、

帰路につきました。

 

ご一緒していただきましたみなさま、ありがとうございました。

 

 


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