松過ぎ
人日の骨鳴らされてゐたりけり 由季
今日は8日。ところによっては違いますが、たいてい7日が松納めで、
この日に門松をとるので、今日あたりから門松も正月飾りも見なくなりました。
正月気分もそろそろ抜けて、街も普段の顔を見せ始めています。
松過ぎの新宿のビル群。カーテンを開けるといつものようにすっくと聳えて
いました。この景色をじっと眺めるたび、
新宿ははるかなる墓碑鳥渡る 福永耕二
の句を思います。はるかなる墓碑、その裏にある作者の胸の内をいつも
考えてしまうのです。
昨日7日は、人日でしたね。また七種粥を食べて万病を除く信心の日でも。
七種は本当はお庭で摘んだもので作れたらいいのですが、
今はセットになってスーパーで売っている時代になりました。
それもみな日本人の信心深さあってこそ。よく知らなくても気分だけは
しっかり味わいたいと思うところがあるのでしょうね。
せり、なづな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これや七種(ななくさ)
万葉の時代から現代にまで続いているこの風習、大切にしたいものです。
人日(じんじつ)というのは中国からきた呼び方。
元日から8日まで、それぞれ~の日というのが決められていて、
因みに、元日から鶏、狗、豚、羊、丑、馬、人、穀。
7日は人にあたるので、人日。
改めて見てみると、どれも人の暮らしに欠かせないものばかりですね。
でも平等に8日のなかに人が組み込まれているあたり、ちょっと意味している
ところがありそうです。
七種粥は食べて邪気は払ったのですが、肩こりからくる頭痛がひどくて
堪らずに、昨日は整体にかけこみました。
勝手な言い分ですが、人日は自分を労ってあげたくなる感じがしますね。
人の日ですし・・・・・・・・・・;
ボキボキと骨をならされて、すっきりしてきました!!