2011年1月 8日

松過ぎ

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人日の骨鳴らされてゐたりけり          由季

 

 

今日は8日。ところによっては違いますが、たいてい7日が松納めで、

この日に門松をとるので、今日あたりから門松も正月飾りも見なくなりました。

正月気分もそろそろ抜けて、街も普段の顔を見せ始めています。

松過ぎの新宿のビル群。カーテンを開けるといつものようにすっくと聳えて

いました。この景色をじっと眺めるたび、

新宿ははるかなる墓碑鳥渡る  福永耕二

の句を思います。はるかなる墓碑、その裏にある作者の胸の内をいつも

考えてしまうのです。

 

昨日7日は、人日でしたね。また七種粥を食べて万病を除く信心の日でも。

七種は本当はお庭で摘んだもので作れたらいいのですが、

今はセットになってスーパーで売っている時代になりました。

それもみな日本人の信心深さあってこそ。よく知らなくても気分だけは

しっかり味わいたいと思うところがあるのでしょうね。

せり、なづな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これや七種(ななくさ)

万葉の時代から現代にまで続いているこの風習、大切にしたいものです。

 

人日(じんじつ)というのは中国からきた呼び方。

元日から8日まで、それぞれ~の日というのが決められていて、

因みに、元日から鶏、狗、豚、羊、丑、馬、人、穀。

7日は人にあたるので、人日。

改めて見てみると、どれも人の暮らしに欠かせないものばかりですね。

でも平等に8日のなかに人が組み込まれているあたり、ちょっと意味している

ところがありそうです。

七種粥は食べて邪気は払ったのですが、肩こりからくる頭痛がひどくて

堪らずに、昨日は整体にかけこみました。

勝手な言い分ですが、人日は自分を労ってあげたくなる感じがしますね。

人の日ですし・・・・・・・・・・;

ボキボキと骨をならされて、すっきりしてきました!!

 

 

 

 


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