2010年11月28日

 

朴の葉の落ちをり朴の木はいづこ     星野立子

 

(ほおのきのおちおり ほおのきはいずこ)

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柿落葉にしても銀杏落葉にしても、たいていその木の元にたまっている

けれど、朴落葉は葉が大きいせいか、意外に遠くまで飛ばされて

きていることがある。

先日訪れた平林寺でも、まったくこの句とまったく同じ思いをした。

しかも、朴落葉は他の落葉と比べてびっくりするくらい大きい。

だから特別に木を探したくなるのだ。

でも周りを見上げてみても、それらしき葉をつけた木々は見当たらない。

まさに「朴の木はいづこ」。

立子の句は詠めそうでいて、意外に詠めない。

そのあたり、まさしく虚子のDNAだな、と思う。

 

 

 


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