二の酉
昨日は、若手俳人の仲間たちと酉の市吟行でした。
三の酉まである年はこころなしかもう少し余裕があったような
記憶があるのですが、今年は二の酉までということもあって、
二の酉である昨日は、驚くほどの人出で大賑い。
新宿の花園神社に辿り着くと、すでに入り口から参拝の長蛇の列で、
こんな人混みに飛び込む心の準備が出来ていなかったせいか
人波に流されながら、しばらく呆然としてしまいました。
酉の市は熊手市ともいって、福を呼び込む熊手や縁起物を売っています。
熊手に小判や招き猫、大入袋などの飾りが商売繁盛に繫がるので、
会社関係や商売の人たちがやはり目立ちました。
大きな福を呼び込もうと景気よく大金を叩いて熊手を買ってゆく様子は
異様な活気に満ちていて、何か別世界にいるような心地がしたほどです。
両親に頼まれた熊手を求めようと、私も一生懸命手頃で良さそうなものを
物色していたのですが、次第にその活気に呑まれてだんだんと気が大きく
なってしまったようです。
5千円くらいで探していた熊手が最終的には1万五千円に!!
場の空気って怖いですね。しかも縁起物の目出度い雰囲気は
それに一層輪をかけて冷静な判断を鈍らせるものです。
小さい熊手とあわせ全部で一万八千円。少しまけてもらいました。
個人の熊手としては奮発したほうでしょう。(そうでもないのかな?)
この大きな熊手でたくさんの福を呼び寄せたいものです。
夜は居酒屋で句会。二の酉の夜は和やかに更けていきました。