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2010年12月24日

 

イブの夜のイコンのごときカフェの窓      由季

 

 

 

 

2010年12月18日

 

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ    高浜虚子

 

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東京では17日よりの3日間、浅草観音の境内で羽子板市が立つ。

そのずらりと並んだ絢爛豪華な光景はまさに

「羽子板市三日の栄華つくしけり 水原秋桜子」といった風情だ。

羽子板に描かれたとりどりの絵や装飾が実に美しく、

見ているだけでもおのずから華やいだ気分になる。

もともとは正月の遊びとしてつく羽子板を売る市で、羽子板には

「邪気を跳ね返る板」として女の子の成長を願う風習があるのだそうだ。

今では正月に羽子板をつく風習は廃れてしまったが、

年の瀬の最後に立つ市でもある羽子板市はたくさんの人でにぎわっている。

毎年、その年の世相を反映した羽子板が飾られて話題になっているが、

今年はさて、どんな羽子板が飾られていることだろう。

掲句は「買はで過ぐ」がいかにも羽子板市らしい。

見ているだけでなかなか買うところまでいかないのだ。

朝顔市、鬼灯市、熊手市、羽子板市、と市が立つたびに

訪れてはいるが、羽子板市だけは未だに買ったことがない。

 

 

 

2010年11月30日

 

聖樹から聖樹へ街のつづきをり     由季

 

(せいじゅからせいじゅへまちのつづきおり)

 

 

 

2010年11月20日

 

人波に揉まれ熊手のおかめ笑む    由季

 

 

2010年11月19日

 

俳諧の慾の飽くなき熊手買ふ    富安風生

 

(はいかいの よくのあくなき くまでかう)

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面白い句だ。

「俳諧の慾の飽くなき」と大きく出ながらも、

「熊手買ふ」がちょっと他力本願みたいに思えるからだ。

俳諧の慾は尽きることはない。

これでいいのだということは無いと風生はいう。

「俳諧の慾」とは自身の作品の深化も含めた広義の慾であろう。

「俳句」という呼び名が一般的になっていた風生の時代に

敢えて「俳諧」といっているところに、そんな風生の思いを感じる。

それでも、信心は大事。

酉の市で熊手を買って、縁起物の熊手で俳諧の福まで呼び込もう

と勢いこんでいる、そんな心の内まで見えてくるようだ。

 

 


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