2011年9月29日

祝一周年 ♪

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秋晴れの空です。

誕生日を迎え、サイトを開設してからちょうど一年が経ちました。

たくさんの人に訪れていただき、本当に嬉しく思っています。

祝一年、ということで、サイトを少しリニューアルしていただきました。

気分新たに、マイペースで頑張っていこう!!と思っていますので、

これからもまたひきつづき、応援していただけると嬉しいです。

 

サイトを始めてちょうど半年経った頃に、大震災がありました。

その日を境に、それ以前と以後では、言葉をつづるときでも

どこか何かがいつもと違って、すごく苦しかったことを思います。

言葉にした途端に消えてしまう感情とか、逆に言葉にすることで

生まれてしまう力とか、そんな「言葉」の持つ恐さを、いろいろ

考えてしまったからかもしれません。

 

「この場所が、季節と人の新たな出会いの場になることを願って......」

と始めたこのサイト。

ここで出会えた人の心が少しでも豊かになるような言葉を、

ゆっくりとまた書いていきたいと思います。

 

 

 

2011年9月26日

あけび

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暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、ほんとに急に寒くなりました。

あまりの急さに、体と洋服がついていけません^^;

 

今日は「海」誌を作っていただいているあおい工房の本多さんと三茶で

最終ゲラの受け渡し。私が出版社に勤めていた頃からのお付き合いで、

当時も今も、私のわがままを聞いてくれる、とっても頼りになる方なのです。

独立されて、いまは社長さんですけど、会って話していると、出版社時代

をふと思い出して、懐かしくなりますね。

 

ヴィラデストで買った玉村豊男さんの絵葉書を飾りました。

アケビの実です。スーパーでも見かけるようになりましたね。

紫色が好きなので、このアケビの色を見ていると、なんだか心が落ち着きます。

 

 

 

 

2011年9月25日

静養

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シルバーウィークはプライベートの旅行で軽井沢、清里へ行ってきました。

写真は東御市にあるエッセイストで画家でもある玉村豊男さんの葡萄畑。

ワイン用の葡萄です。「ヴィラデスト」という名の農場とワイナリーで、カフェや

食事も楽しめます。一面に広がる葡萄畑とそこから見渡せる浅間山麓の景色

をいっぺんで気に入ってしまいました。今回はカフェだけだったので、畑でとれ

たての新鮮な野菜を食べにまた訪れたいとなと思っています。

10月頃が気候的にもベストシーズンかもしれませんね。

 

清里では清泉寮に泊まりました。ここはもう十年くらい前に家族で泊まった

思い出の宿で、その時買った「seisen-ryo」と書かれた牛の絵柄の洒落た

カップ&ソーサーが今でもサイドボードに飾ってあります。

今回泊まったのは新しく出来ていた新館。旧館の重々しい感じとは違って

天井が高くて広々としていて、とても快適でした。お食事も野菜が新鮮で美味。

しかもたっぷり食べられますので大満足でした。

部屋に暖炉があるのも気に入りましたが、火を入れるほどにはまだ寒くなかった

ので使わなかったのが残念です。部屋に薪が置いてある風景って、日常と離れ

た静けさがそこにあっていいものですね。

 

静養という名ののんびり旅行、信州の山々と高原の風に癒されて帰ってきました。

 

 

 

 

2011年9月13日

十六夜

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十五夜の月、見られましたか?

雲ひとつかからずに、今年の名月の輝きはことのほか美しくみえました。

少しも欠けることなく、完全な満月で迎えた中秋の名月は6年ぶりだそうです。

なんだかもったいなくて、月が西空に傾くまで見てしまいました。

さすがにもう眠たいです^^;

 

今日の午前中は杉並詩歌館での句会でした。

ここで始まった句会も、来月でちょうど一年になろうとしています。

「句会で出会ってからもうすぐ一年になりますねー」

と帰り道が一緒になった方にお話しすると、

「もっと前から知っているような気がしますね」

と言ってくださいました。本当にそうだなと思います。

月一回の句会で、まだ数えられる程しか会っていないのに、

誰かが欠けると淋しいですし、みなさんの顔を見ると心がほっと和みます。

 

先生一年生として、みなさんとスタートした句会。

一年目を迎える来月からは次のステップへと一緒に成長していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

2011年9月12日

お月見

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今日は中秋の名月がみられる日ですね。

旧暦で八月十五日の、十五夜のお月様です。

ちょうど秋の真ん中の日。まだ日中は暑さが残りますが、

日に日に空が高くなっているのを感じます。

 

中秋の名月、雨や雲にさえぎられずに見られる確立は意外に低いそうです。

今日の夜空は、どうでしょう。

 

月の出は六時頃だそうですが、綺麗に見えてくれることを願って、

今から月の出が楽しみです。

 

今日はこれから稲門会の句会指導に行ってまいります!

 

 

 

2011年9月 8日

帰京

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主宰の山形県俳人協会主催の俳句大会での講演に

同行していた山形から帰ってきました。

台風の進路が心配でしたが、山形はさほど影響が

なく、大会も盛会で、「山形の芭蕉」という講演内容も、

先生独自の芭蕉新説が飛び出したりして、とても興味深いものでした。

 

機会がありましたら、海誌でご紹介したいと思っています。

 

山形には一泊して、翌日、立石寺(山寺)へ行きました。

「おくの細道」で芭蕉が訪れ、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

と詠んだところです。秋の蝉がしきりに鳴いていました。

五年前に一度行って、ものすごく感動した場所でもあり、

久しぶりにまた訪れることが出来てよかったです。

平日にもかかわらず、多くの人が来ていて少し驚きました。

写真はまた後日に。

 

2011年9月 1日

 

九月来箸をつかんでまた生きる      橋本多佳子

 

(くがつくる はしをつかんで またいきる)

 

 

九月に入りました。仲秋の月ですね。

立秋をすぎても暑さが残っていて秋を感じるには

ほど遠いですが、九月に入るとようやく秋めいてきて、

日差しのやわらぎや風の軽さを肌で感じるようになります。

暑さで参っていた体もほっと一息つけそうです。

 

「箸をつかんでまた生きる」

箸を掴むとは、つまり物を食べるということ。

食べるということが生きる、つまり命につながっていることを強く思います。

この句は、その根源に触れながら、「また」の一語が「また頑張って生きよう」

と自らを励ましているようにも思えるのです。

心弱りをしていたり、病と向き合っていたり、

読む人の心のあり方によって、さまざまに心に響いてくる、そんな一句です。

 

折りしも9月1日は震災忌。大正12年に関東大震災の起こった日です。

多佳子自身はこの時すでに九州に嫁いでいて被災していないと思いますが、

句の背景とは別に、震災のことに思いを向けても、「また生きる」の一語には

胸に響いてくるものがあります。

 

どんなことがあっても、生きているものは死ぬまで頑張って生きていく。

結局、それしかないのだと思うのです。

 

 

 

 


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