2011年8月30日

石榴の実

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今日は「海」9月号の発送日。無事終了しました!!

 

海誌で「高橋悦男の一句」の鑑賞を始めました。

毎号、その季節に合った一句を選んで紹介しています。

先生の作品との新たな出会いの場になるよう、力を尽くしたいと思います。

 

会場近くにある大きな石榴の木。たくさんの実がついていました。

まだほんのりと色づきそめたばかり。赤くなって弾けると、

ルビー色のきれいな粒をのぞかせます。

甘酸っぱくて好みが分かれますが、私はけっこう好きな味です。

石榴と言えば鬼子母神。鬼子母神と言えば朝顔市なのですが、

今年は震災の影響で朝顔市は中止でしたね。

去年は団十郎を買って帰りました。

今、ベランダで小ぶりの花を咲かせています。

 

 

2011年8月24日

コクリコ坂から

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映画「コクリコ坂から」を観ました。舞台は1967年の横浜。

翌年には東京オリンピックが開かれるという、

そんな時代の高校生が主人公の物語。

 

 

映画、とってもよかったです。そして、 

 「ああ、なんて美しく生きているんだろう」

という思いが胸に溢れて、涙がとまりませんでした。

この時代の息吹に私も触れてみたかったな、と思います。

ある意味、ひたむきさが過剰になりすぎず、ぎりぎりのところで

バランスを保っていた時代だったのかもしれませんね。

 

久しぶりに何度も見たくなる映画に出会いました。

ジブリ作品の中でもベスト3に入るかもしれません。

 

物語や映像はさることながら、この映画、音楽がとてもいいです。

手嶌葵さんの歌は「ゲド戦記」の「テルーの唄」もすごく好きでしたけれど、

今回の主題歌も詩とメロディーがすごく素敵で、心に響きます。

それ以外の挿入歌も。

私は特にカルチェラタンの学生達の歌に、さわやかな涙を流しました。

 

 

2011年8月22日

 

落蝉の事切れし眼の澄みにけり      中本真人

 

(おちぜみの こときれしめの すみにけり)

 

 

落蝉は夏の季語だが、最近になってようやく落ちている

蝉を見るようになった。今年は鳴きはじめが遅かったので、

その分だけずれているのかもしれない。

 

昨日、玄関を開けたら、マンションの壁にとまって鳴いていた蝉が

落ちて「ジジジジッ」と羽を鳴らして玄関先でもがいていた。

「こんなところに落ちて」と不憫に思ったが、道路に落ちて車に轢かれて

いるのもいたから、それよりはマシだろうか。

帰宅する途中、朝の蝉のことを思い出した。 きっともう死んでしまっているなあ。

エレベーターを出て廊下を歩いていくと、玄関先に小さな影があった。

蝉はすっかり事切れて、仰向けになっていた。白くなった腹がやけに目についた。

 

落蝉はその一生と重ねるゆえか、見る人の哀れを誘う。

掲句はそこをさらりと詠んでいるが、実際の落蝉を見て

「眼の澄みにけり」とは言えそうでいてなかなか言えるものではない。

命を全うした蝉に潔さを感じたからこそ、「澄む」の一語が出てきたのだろう。

 

 

2011年8月20日

桔梗

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ひと雨降って、暑さが少しやわらぎましたね。

温度差に体調を崩さないように気をつけなくては。

 

今日は海9月号の校正日。

いつもは芭蕉記念館で句会の前にしているのですが、

8月は夏休みで句会がお休みのため、

編集部だけ臨時召集。

みなさま、本当にごくろうさまです^^

 

私もそろそろ準備して、出かけなくては。

では、頑張ってきまーす。

 

 

 

 

 

2011年8月18日

郡上踊り

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お盆の帰省中は郡上八幡の郡上踊りを見に行きました。

夜中の一時頃に到着したのですが、音頭の聞える方に近づいていくと、

たくさんの人が盛り上がりながら踊っていました。まだまだ夜はこれからという感じ。

輪になって踊るのではなく、十字路の真ん中に音頭を流す櫓があって、

そこを中心に道路に沿って列になって踊りながら動いていくのです。

櫓から離れていく人と近づいていく人が、踊りながらすれ違っていく

ところがなんとも言えず、風情があっていいんですよね。

風の盆もそうですが、こうして踊りながら若い男女の恋が始まったりしたんだろうな、

などと想像したりなんかして。

お盆に地元に踊りに帰るという若者もたくさんいるみたいでした。

 

「春駒春駒~♪」

踊りも見様見真似ですぐに覚えられるので、とても楽しいです。

見るだけでなく、行かれたらぜひ踊ってみてください。

 

 

 

2011年8月15日

 

原色のシャツに横文字終戦日     西尾照子

 

 

昭和20年8月15日、太平洋戦争が終結。日本の敗戦が告げられた。

今日は8月15日。

終戦記念日だが、記念日という言い方には少しく抵抗がある。

原色のシャツに書かれた横文字。現代では当たり前のように巷に溢れて

いる光景だが「終戦日」に思いをはせてみるとその原色のシャツは

まるでアメリカの象徴であるかのようだ。

じりじりと照りつける日射しと原色の鮮烈さが

「終戦日」の裏にある「敗戦」の二文字とその思いを浮かび上がらせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年8月 8日

 

けさ秋のわれより翔ちし鳥の影           由季

 

 

 

 

立秋

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今日は立秋。

目に、耳に、肌に感じる秋は、まだ少し先になりそうです。

 

先月まで俳句文学館で行われていた震災復興チャリティーの俳人短冊色紙展。

現存の方の書も興味深かったですが、物故者のものにやはり目が留まりました。

愛誦している句を活字ではなく書という肉筆で見ると、作者をどこか身近に感じます。

変な言い方ですけれど、ああ、確かに居たんだなあ、という温かさがそこにある。

それに、文字はその人がにじみ出るところがいいですね。

 

虚子の「遠山に日の当たりたる枯野かな」の軸と

野澤節子の「天地の息合ひて激し雪降らす」の色紙が欲しかったので

申し込みましたが、その時点ですでに何人かいて、抽選とのこと。

どちらも当たる気でいたのですが、

先日、節子の色紙が当選した連絡が来ました!!虚子は残念。

 

 

「天地の」の句は1月の季のうたで紹介しましたが、

「天日も鬣吹かれ冬怒涛」とともに、スケールの大きさとその激しさに魅かれる

節子俳句の中でも好きな句だったので、その肉筆を手元に置けることが嬉しいです。

 

これから俳句文学館へその色紙を受け取りに行ってこようと思います^^

 

 

 

2011年8月 7日

 

夏果ての雨草木のしづけさに      由季

 

(なつはてのあめ そうもくのしずけさに)

 

 

 

等々力渓谷

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等々力渓谷はあいにくの空模様で、途中から雨。

雨に濡れたせいか、帰ってからまた熱を出してしまいました^^;

 

というわけで、あまり満喫できなかった等々力吟行。

同行した方々も、今日はいまいちと言っていたので

次は晴れた日に行ってみようと思います。

楓の木がたくさんあったので、紅葉の頃もよさそうですよ。

 

 

 

2011年8月 4日

吟行

 

今日はこれから等々力渓谷へ吟行。

近くにあるのに、まだいったことがない場所だったので、

楽しみです。

 

それでは、いってきまーす!

 

 

 

2011年8月 2日

8月

                                                                             

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(左から由季、外山一機さん、塚原アナウンサー、長谷川櫂先生)

 

 

 

 

「俳句王国」、たくさんの方に見ていただき、ありがとうございました。

会う人、会う人が「見たよー」と言ってくださるのは嬉しいものですね。

これからもがんばりますので、また応援してください。

 

「お金」の句は、敬愛する俳人の方から一番良かったとお葉書を

いただきました!!「夏雲」の季語がよかったのかな^^;

 

 

 

 

 

夏雲や十円で買ふ「悪の華」     由季

 

 

 

 

 


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