2011年3月 2日

 

紅梅や凍えたる手のおきどころ      竹下夢二

 

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画家で詩人でもあった竹下夢二の俳句。

 

青鷺にかりそめならぬ別れかな

跫音をまつ明暮や萩の花

夕立や砂にまみれし庭草履

 

夢二の句にある余韻は美しいと思う。

俳句においても夢二の世界がきちんとある。

一段と身にこたえる春になってからぶり返す寒さ。

紅梅の赤が灯るように浮かぶ。

「凍えたる手のおきどころ」というのがどこか夢二らしい。

想い人の温もりをその手の先に求めていたのだろうか。

ふと、そんなことを想像してみたりるするのである。

 

 


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