2011年1月21日

 

水仙や古鏡の如く花をかかぐ     松本たかし

 

(すいせんや こきょうのごとく はなをかかぐ)

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「古鏡」とは古代の金属製の鏡。青銅や白銅で鋳造したものの表面を

磨き上げて光の反射で映るようにしたものだ。

古代の人がそこに顔を映して眺めていたものだと思うと、発掘されて

展示されている古鏡を見るたびに古に思いを馳せ、言い知れぬ心地になる。

 

「古鏡の如く」。

こんな比喩をしてみたいという憧れの句。

水仙の花の形と纏っている静謐な空気が「古鏡」を呼び寄せたのであろうが、

その比喩はありきたりでなく、また離れすぎていもいない。

互いの魅力を引き出すような比喩だ。

それに「花をかかぐ」という措辞がその比喩を映像として引き立てている。

 

響き合う水仙と古鏡。

水仙はただの水仙ではなくなり、古鏡には命が吹き込まれる。

 

 

 

 


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