2010年11月22日

 

てつぺんにまたすくひ足す落葉焚    藺草慶子

 

(てっぺんに またすくいたす おちばたき)

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落葉焚は童謡の「たき火」の歌を思い出すせいか、

どこかノスタルジーな気分にさせてくれる季語だ。

私が小さい頃は、冬になると家の庭先や畑で

落葉焚をしている煙があがっているのを見ることができた。

学校でも落葉焚をしたりしていたけれど、今でもしているのだろうか。

火災の原因になるので、今では昔ほど大らかに焚火が出来なくなって

いるように思う。

小学校の裏庭で、たくさんの落葉を掻き集めて、その中にさつま芋を

新聞紙だったか、銀紙だったかにくるんで入れた落葉焚の楽しかったこと。

ぶすぶすと煙を上げる落葉の中で燻されていくお芋を今か今かと待ちわびた。

ときどき棒で突くと、ところどころふわっと炎を上げる。

火の強弱の加減は忘れてしまったが、落葉を足して調整していたその光景は

何となく今でも覚えている。

 

掲句、落葉の嵩が減ってきて、また残りの落葉を上から足してゆく。

「てつぺん」の一語が落葉焚を活写していて、ありありと光景が目に

浮んでくるのである。

 

 


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